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2016年1月5日火曜日

あのジャイルス・ピーターソンが絶賛!待望のニューアルバム『Ceremonial』をリリースするアーティスト「Anchorsong」インタビュー


独特の審美眼で世に名を馳せる名作を発表し続けているイギリスの名門レーベル「Tru Thoughts」より、待望のニューアルバム『Ceremonial』を2016.1.22にリリースしツアーで世界を駆け巡るAnchrsong!世界を唸らせるMPCパフォーマンスでイギリスをベースに欧米で活躍し、ジャイルス・ピーターソンが絶賛する彼に、現在の活動や新作についてなどのインタビュー(●=Anchrsong ■=KG)を行いました。


■お久しぶりです!まずは色々な方が見ていると思いますので、ご紹介の意味合いも込めて「Anchrsong」の名前の由来をお聞かせください。

●ビョークの曲『The Anchor Song』からきています。自分自身というよりも、自分の作る音楽を意味するような名前にしたいと考えて、この言葉を使うことにしました。ビョークは最も尊敬するアーティストのひとりです。

■ビョークかあ〜 そうなんですね〜 自分も大好きなアーティストですが、気がつきませんでしたw でも、共通項は感じるかもです。

さて、個人的にAnchrsongさんの楽曲には、時として激しいものもありますが、いずれも聴く者を惹き込むような繊細で優しく深い音世界という印象を持っています。ご自身で考える世界観などあればお教えください。

●活動を始めたばかりの頃は攻撃的な曲もたくさん書いていたんですが、曲を作れば作るほど、尖った部分が少なくなっていくように思います。でも、ただ耳あたりの良いだけのものにはならないよう心がけています。インストの音楽は特にそうだと思うんですが、どこかに毒っ気を含んでいるものでないとただのBGMになってしまうので。毒っ気の潜ませ方にはいつも気を配っています。

■...毒っ気の潜ませ方w 確かに、一癖ないとBGMになりかねないですねw

上記に関連しますが、世界観を見せる上でアートワークは欠かせないと思います。Anchrsongさんのアートワークは、トラックと同様に繊細で優美な印象で個人的に大好きなのですが、どのようにしているのか差支えなければお教えください。

●作品ごとにテイストが異なるんですが、最新作の『Ceremonial』のジャケットは、Constance Stuart Larrabeeという写真家が1940年代に撮影した、ボスニア・ヘルツェゴビナのある男性の写真です。彼は狩りの成功を祝う儀式で踊るダンサーで、『Ceremonial』というタイトルともリンクする部分があると思っています。


■おお〜、祝う儀式であればまさしくですよね。

さて、Anchrsongさんといえば、観る者を惹き込む圧倒的なライブパフォーマンスで有名です!個人的にトラック自体は聞いていたし、Youtubeなどで事前に見ていたものの、初めて生で見たライブはあまりにも鮮烈で、最初の2曲ほどは魅入ってしまってリズムをとる事も忘れていたというか... そのぐらい衝撃的にカッコよかったわけですが、ライブする際に気をつけている事・心掛けている事・大切にしている事があれば教えて下さい。

●ライブ前にしっかり練習することですね。失敗すると悲劇なので(笑)でも、しくじるとショーが台無しっていうそのスリル感が一番大事な部分でもあるんです。それがあるからこそ演奏を楽しめるし、ドキドキ感をお客さんとも共有できる。


■...なるほど...あれだけ激しいし手数が多いのにミスしたら悲劇...というかさすがの達人でもテンパるかもですね...w

さて、ライブに関して、差支えなければ使用機材をお教えください。また、今後導入したい機材やソフトなどあれば。

●ライブで使用している機材はMPC2500、KORGのMicrostation、YAMAHAのミキサーMG06の3つです。ライブはシンプルなコンセプトを保ちたいので、機材を増やすことにはあまり興味はないんです。それに、アシスタントなしではこれ以上運べない(苦笑)機材を増やすよりも、生のミュージシャンと一緒に演奏する機会を増やしたいですね。


■そういえば、前回のツアー時の移動日の荷物の運搬が大変そうだったのを覚えていますw

さて、イギリスを拠点に、世界中至る所でライブを経験されてきた中で、最も印象深いライブとその理由やエピソードを教えて下さい。

●最近だと2015年末に出演したタイのWonderfruitというフェスは面白かったです。大規模なフェスなんですが、とにかく色々ユルくて、すごくリラックスして演奏できました。ヘッドライナーがYasin Bey (Mos Def)だったんですが、当日の出演数時間前にドタキャンしてしまい、さすがに荒れるかなと思ったんですが平和そのものでした。ちなみに会場で知り合ったMos Defファンの男性は、人生で5回彼のライブに足を運んで、1度しか現れてないと話していました(笑)

■...1度のみって...それはすごい確率ですね...w Mos Defファンは心が広いみたいでw

さて、Anchrsongさんといえば、常日頃からライブハウスでもクラブでもライブする稀なアーティストだと思いますが、一番理想と思うライブ環境をお教えください。

●サウンドシステムがしっかりしているところならどこでもいいですね。海外だとしっかりしていないところも多いので…

■なるほど、確かに海外は結構ひどいところもありますもんねw

さて、制作に関してですが、制作環境をお教えください。また、今後導入したい機材やソフトなどあれば。

●DTMのソフトはLOGIC、インターフェースはRMEのBabyface Proを使っています。以前はシンセなども幾つか所持していましたが、Rolandの音源モジュールINTEGRA-7の導入をきっかけにすべて処分しました。それなりに続けてきて、自分の作りたい音楽もはっきりとわかってきたので、最近は最低限必要のものしか持たないようにしているんです。


■...それでは、ようやく一番聞きたい事にたどり着いた感じですが... 1月22日にリリースされる待望の新作「Ceremonial」に関して、制作面で一番苦労したエピソードなどあれば教えて下さい。

●サンプリングのライセンス取得ですね。このアルバムではサンプリングを多用しているんですが、中には許可がおりなくてボツになったものもあります。あとはジャケット写真の利用許可を取るのにもすごく時間がかかりました。どちらも作品にとって欠かせない要素だったので辛抱強く粘りましたが、先方からの連絡を待っている間はやっぱり不安でした。

■サンプリングの許可はみんな悩みの種ですよねw 色々な方からも聞きます。

同じく新作「Ceremonial」に関して、一番思い入れのある曲があれば、その理由やエピソードと併せて教えて下さい。

●『Last Feast 』ですね。サンプリングという手法については、今でも罪悪感がまったくないわけではないんです。でもこの曲は、原曲のいいところをしっかり残すことができたと思う。元ネタについて話すことはNGだと言われているので、公表できないんですが…(汗)


■NGなんですねw そう言われると余計に...w

さて、九州には何度もライブで来られている事と思いますが、印象はどうですか? 他の地域と比べて違う点などあれば教えて下さい。

●九州はエレクトロニック・ミュージックのシーンが進んでいるなぁと思います。競演するDJやライブアクトにもかっこいい人が多い。東京や大阪とも違う、独自のシーンが形成されていると思います。


■なるほど〜 住んでるとさほど感じないものですが、言われてみれば他の地域よりは多い気もします。

さて、イギリスをベースに活動されてきて、国内外をツアーで忙しく回る事が多いと思いますが、地方に来た際に絶対にする事・もしくは今後したい事があれば教えて下さい。

●時間があるときは滝を探しに行きます。滝がなかったら橋でもいい。僕は徳島出身なんですが、徳島はすごく水に恵まれた町なんです。だからか、水があるところに惹かれるんですよね。

ああ、そういえば以前お聞きしましたが徳島でしたよね。鳴門うどんは鳴門にないですよね〜なんて話した記憶がありますw

最後になりましたが、今後は新作「Ceremonial」のリリースツアーで、大分をはじめ九州各地や全国を巡る予定との事ですが、活動予定や展望・意気込みをお聞かせください!

●1月に日本とアジアを回って、3月からはヨーロッパツアーに出る予定です。また4月末にはラスベガス近くの砂漠で行われるFurther Futureというフェスに出演することが決定していて、その前後にアメリカでも何箇所か回れるといいなと思っています。

2016.1.15(fri)はFREEDOMにて大分公演を開催しますので、お待ちしています!今日はありがとうございました!

インタビュー & Txt by KG


About "Anchorsong" http://anchorsong.com
MPC2500とキーボードを駆使し、オーディエンスの目の前でリアルタイムに楽曲を打ち込んでいくという独特のライブパフォーマンスを武器に、2004年9月より活動を開始。2007年5月 初音源となる"The Storytelling EP"を発売。活動の場をロンドンに移し、その個性的なライブパフォーマンスはエレクトロニックミュージックの本場においても瞬く間に話題となり、Bonobo, Prefuse 73, DJ Krush, Daedelus, Clark, Jaga Jazzist等のサポートに抜擢される。

2009年1月 2ndミニアルバム"The Bodylanguage EP"をLastrumより発売。3月にはアメリカの音楽フェスティバル SXSW’09にUKベースのアーティストとして出演。ライブパフォーマンスがBBC Radio 1にてDJを務めるHuw Stephensの目に留まり”BBC Introducing"にて紹介される。

2010年6月 3作目となる"The Lost & Found EP"をLastrumからリリース。

2011年3月には自身のレーベル"Case Study"より同作をワールドワイドにリリースし、アメリカのNYLON MagazineやThe Creators Projectに取り上げられるなど大きな反響を呼ぶ。11月 UKの老舗レーベルTru Thoughtsより、1st フルアルバム"Chapters"をリリース。世界中の耳の早いリスナーからの注目を集める。

2012年 ヨーロッパ、そして日本国内でツアーを敢行。"Sonarsound Tokyo '12"やヨーロッパ最大のベースミュージックフェス"Outlook Festival"、そして話題のライブストリーミング番組"Boiler Room"に出演を果たす等、ライブアクトとしての実力を広く知らしめる。

2014年5月 J Dilla等の作品で知られるイギリスのBBEより、ミニアルバム"Mawa EP”をリリース。アフリカ音楽の影響を色濃く反映した同作は、GillesPetersonやKarizma、Osunlade等からの支持を集める。9月には初の東南アジアツアーを含む8ヵ国20都市を回るリリースツアーを敢行。

2016年1月 約4年ぶりとなる2ndアルバム『Ceremonial』がTru Thoughtsよりリリース。Mawa EPで見せたサンプリングという手法をより大胆に取り入れた本作は、アフリカから東南アジアまで様々なグルーヴを内包した「モダンでトラディショナル」というコンセプトに正面から挑んだ野心作となっている。

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