THE HOODLUM 『STRONG QUALITY』 SQCD-0001 ¥2,213+tax FORMAT : CD LABEL : STRONG QUALITY 収録曲 : 01. INTRO 02. STRONG QUALITY 03. MAGIC SEEDS (THE HOODLUM REMIX) 04. HARDCORE BLACKNESS 05. GOODFELLAS feat. N.E.N 06. STATION 07. THE SAME BLOOD feat. FEIDA-WAN 08. JUST LISTEN feat. BLUE PRINT 09. TASTY BARS 10. DAY ONE… 11. I DON’T KNOW 12. HOW TO PLAY 13. STATION 2 14. 未来 15. FK & QB feat. BIG TWINS 16. PROSSIMO 17. OUTRO
KG : 01. INTRO
02. STRONG QUALITY
03. MAGIC SEEDS (THE HOODLUM REMIX)
04. HARDCORE BLACKNESS
05. GOODFELLAS feat. N.E.N
06. STATION
07. THE SAME BLOOD feat. FEIDA-WAN
08. JUST LISTEN feat. BLUE PRINT
09. TASTY BARS
10. DAY ONE…
11. I DON’T KNOW
12. HOW TO PLAY
13. STATION 2
14. 未来
15. FK & QB feat. BIG TWINS
16. PROSSIMO
17. OUTRO
KG : OliveさんとFREEZさんにEL NINO(OLIVE OIL + MC FREEZ)!本当に独創的でカッコいいっす♨ DJ SHADOWは新作の「The Mountain Will Fall」で、今っぽくアップデートしつつも相変わらずのヤバさがあって、圧倒されました。
■KG : 最近愛聴しているアーティストは?
G:実は最近までWu-Tangをそこまで聞いた事なくて、クリームとか有名な曲しか知らなかったんすけど、1stアルバム一曲目「bring da rucks」聴いて、ほんと衝撃を受けましたね。特にビートに。ギャングの音楽素人が、ストリートで生き抜いた野生的感覚で音楽作ったら、凄い事になるなと。小節とか関係なくラップとビートの展開とかあってなんかほんと凄い。最後のフックの入れ方とか、まじぶっ飛んでる。違うパズルのピースで一つの絵を作ってる感じがして、でもしっかりドラム作り込んでて基礎はしっかりしてるから、物凄くアート的な物を感じたすね。それが95.6年だったら、別に驚かないんですけど、93年だったから衝撃受けました。アルバム全体の構成の作り方も、やっぱり映画ぽくてRZAぽいなと思いました。
あと70sのヨーロッパのプログレは、常に掘ってます。みんなプログレって聞いただけで、えっ…!て顔するんすけど、プログレはほんとにかっこいいす。悔しいから近々ミックス出してやばい事を証明しようと思ってます。カンタベリー周辺のjazz rock最高す。
R:Curren$yとchance the rapperの新しいalbum等。後は久しぶりに脳発火氏の紫天神街道とか聞き直してました。
さて、この度公開されたSATOL『follow the crowd』だが、まず曲の方に触れよう。標準的なベース・ミュージックのBPMのループを基礎グリッドに持ちつつも、いわゆるユーズであることを真っ向から拒否するような、この1曲に構成美を詰め込んだドラマツルギーに溢れている。コンテクスト(意味・文脈)を喪失した単なる「音」の切れ端となったヴォイス・カットアップは近年のダンス・ミュージックの定番だが、SATOLのそれはSNS時代の声にならぬ市井の人々の呻きのような「つぶやき」を採取し、耳を傾けるようにも見える。それらの声がドローン化するノイズで圧迫されていくサウンド・デザインは息の詰まる緊張感だ。
Q:2人そこで意気投合したわけですか?
D : そうですね、ノイズ喫茶iLっていうところでSatolさんのLiveがあって、
そのときは僕は普通にLive聞いて踊ってました。
Q:え、ではDaichiさんはその時はお客として見に行ったんですか?
D : そうですね。ただの客として行きました。
Q : その時になにかお二人で話しましたか?
S : しましたね、確かバンドの話しもしたし、色々ですね。
D : たしかそのときは少し話したくらいでしたね。
Q : そして、今作品Shadowsの代表作Follow~のMV Director に なった経緯は?
D : Takimotoさん(※脚注)から「satolのPV作ってみない?」って誘って頂いて。で、その後Satolさんと電話でいろいろ話させて頂いたあと別のLive会場でまたお会いして...
(脚注 : Takimoto Hideaki ...90年代を中心に渋谷DJ BAR INKSTICK、渋谷Organ Bar、青山 蜂、新宿 CLUB WIRE で数々のレギュラー パーティーを持ち、四国に拠点を移した現在は、Industrial、Techno DJとしてイベント"nicorise"を主催し、昨年からはSatolとの共演も行っている。)
S : そうそう
Q : どこで?
S : どこやっけ?
D : 福山!広島の福山じゃなかったですか?
S : あ、そっか!
D : うんうん。
S : ヤバそうやと思った、すごい繊細な作品を作る方やと直感で思いましたね
Q : DaichiさんはSatolさんからその話を貰った時にどう思いました?
D : お願いします!!って感じですね。
Q : で、この作品ができたわけですね。色々なところで、短編映画だとかアバンギャルドな作品と言われていますが、そこはどう捉えますか?
S : そりゃ、光栄です。
D : 僕は特定の作風を作るっていう感じでは無いんですけど、好きな質感とか空気感とかがSatolさんに共感できるところがあって
Q : 作品に対して?
D : そうです。
Q : 詳しく教えてくださいますか、僕の視点からもあの作品は本当に素晴らしく、前衛を感じました。
S : ありがとうございます。どれくらいみました?
Q : ものすごく!穴開くくらいみましたよw
Q : でDaichiさん教えてください。
D : 例えば僕はやPeter TscherkasskyさんやTakashi Itoさんみたいな映像に影響をうけていたり、グラフィックでもHipgnosisに影響を受けてたりしてるんですけど。
Q : なるほど。そこからインスパイアされた?
D : グラフィックだけじゃなくて僕はノイズ、ミュージックコンクレート、エクスペリメンタルミュージックを演奏したりするので、そういった経緯もあってSatolさんのもつダークな部分、ざらついた質感、空間の鳴りにすごく共感して。それを映像に落とし込みました。
Q : MV制作は実際にどんな課程で作っていったのですか?
S : Daichiくん、あの映像はホンマにやばいわっ
D : ありがとうございます、最初は2人でとことん曲のイメージを共有するところからはじめました。実際には僕らは遠くはなれて住んでいるので、Skypeで話をしながら。時間もあまりなかったですもんね。
Q : では今作品のfollow the crowdの意味を教えてくださいますか?
S : えっと、直でいうと軽蔑的で大勢[多数派・俗衆]に従う、自分の考えを持たずに人の説に賛成する、わけもなく人の考えに合わせる、って意味です。
Q : それは何か対象になる出来事があっての作品なんでしょうか?
S : ありますね、全てとは言いませんがある街でも先輩後輩だけの関係なだけで洗脳したり押さえつけたり、音楽ではない暴力をチラつかせたりして、下手したら実は本人全くrespectしてないのに無理やりさせて、ある街では相談受けたりもしちゃいましたよ。ついていく側も従う側も辛いしうまくやっていくしかないとか。それもあってその圧力を与えた奴らに風刺でこの曲作りましたね。
Q : 凄まじい内容だったんですね、Daichiさんの方は?
D: さっきSatolさんがいってたように、follow〜の意味は自分の考えを持たずに人の説に賛成する、わけもなく人の考えに合わせる、と。で、そういう行動をさせる一番身近なものっていうと道路標識だと思って。
Q : なるほど、それであれだったんですね。
D : もちろん道路標識はルールです。従わなくちゃいけない法律なわけで、、
従うこと、従わないこと選択の連続でみんな生きている様子、そして一度選択したものは後戻りできないということを考えて作っていました、
S : やっばw
Q : この縦線の視覚感覚を狂わせるような映像は一体なんですか?
D : 縦線は、檻のイメージですね。世間全体を囲む。
Q : なぜ親は子を慰めているんでしょうか、さらにこの点線は?
D : 誘惑や欲求を満たす事が手軽にできる時代なので親が子供に物事や選択肢を教えてる感じを表現したかったんです。点字は「いってらっしゃい」「いってきます」って意味です。
Q : 一体どこへ行くんでしょうか?
D : 例えば近年、シンギュラリティについてのトピックが数多くありますけど、それと同時にIotという概念もあって。
そんな状況で、僕らがこれからどう動かないといけないか、みたいな。つまり、インターネットを使って3分で分かる答えを自分でどう解釈して選択していくのかっていうところが大切になってくるのかなと思ったりしてるので。
Q : なるほど、それでいってらっしゃい、見送るという。。
D : そうですね。
Q : そういえばあの女性がよく目立った印象です。あの方はなぜあそこまで目立ってるんでしょうか?撮影場所なども教えてください。
D : 彼女はデンマークから仕事で日本に来ていた子なんです。抽象的な道路標識のなかで、なにか1人、異国に来るという選択をしたロールモデルを表現したかったので、依頼しました。
直島というところに行って撮影しました。アートの島として有名な。
一同 : え! すごい!
S : 知らんかった。
Q:全体的にすごく寂しさを感じます。その反面、さとされたような気がします。全体としてここを伝えたいというのはあるんでしょうか? S : ありますね、そもそもあの曲follow~は意思を持てない、持たない、持ってると思い込んでる、持てない状況そこに対しての俺から見た正直な感想です。それでfollow〜になったし、あれだけ叙情的になった。
D : そう。道は諸行無常で限りはないはずなんですけど、その時々でみちは閉ざされているようにも見える。、だけど進まなければいけない、そして選んだ限りは選び直すことができない。そんな様子を淡々と表現したかったので。
S : そしてこの作品ができたわけですわっ
Q : 全く異なった質問ですがお二人はいったいどちらにお住まいですか?
D : ノーコメントで
S : 俺もノーコメントでお願いします。
Q : 今後取り組んでみたいことなどがあれば教えて下さい。
D : そうですね、グラフィックやweb、映像等クライアントワークの一方で自主的な作品や空間の仕事など、幅広くしていけたらと思います。
S : そうですね、また2人で毒や薬にもなる作品作りたいと思ってます。真似事はうんざりですので。と今ちょうど更に歌い手をfeatしています。各都市でほんまにやばい侍がいてましたんで思わずナンパさせていただきました。もういくつか出来てます。こちらも近日リリースします。是非Shadowsふまえcheckよろしくです。
DJ BAKU : デビューした頃からの”座右の銘”みたいな感じで、僕の思想ではあったんですけど。それをここにきてレーベル名にして。結果色んな事がシンプルになったんじゃないかなと。
KAIKOO FESの復活も目指しつつ、結局一生やる事には昔から変わらないんですけど、今後はKAIKOOから新人もでるかもしれないし、とにかく全てKAIKOOが基本になりましたよね。表記も、DJ BAKU (KAIKOO) になりましたね。
KG : BAKUさんと言えば、初期からのDIS-DEFENSE DISCのイメージもありましたが、そのDIS-DEFENSE DISC からリリースされていた「KAIKOO WITH SCRATCH」から続く"KAIKOO"というキーワードがレーベル名になった事は、個人的にファンとしてある種自然な流れにも感じました。
そんな新レーベル"KAIKOO"から、記念すべき最初のリリースとなる新作「NΣO TOKYO RΛVΣ STYLΣ」は、ゲスト陣がびっくりして二度見したぐらい豪華で幅広いですが、どういう繋がりで実現したのですか?
DJ BAKU : 結構みんなバラバラな理由なんですけど、RYO, KOJIの2人は都内でライブもみていてカッコイイなと思っていて。今回流通のJMSとのつながりもあって、その流れで出逢って。
SCREAM THE LIFE feat. KYONO やWE DON'T WANT NO WAR feat. Benji Webbe (Skindred)のように激しい曲からI'LL BE IN THE SKIES feat. Chelsea Reject, mabanuaのような少ししっとりした曲まで緩急あってアルバム通してずっと聴けるっていうか。
KG : 「NΣO TOKYO RΛVΣ STYLΣ」のリリースの少し前にSKINDREAD のニューアルバム「VOLUME」も発売されてチェックしたのですが、「VOLUME」のどの曲よりもWE DON'T WANT NO WAR のBenji が個人的には一番好きでした…w PVになるんですか!凄く楽しみです♪
さて、次はちょっと聞きにくいというか、深いところというか…
個人的に「NΣO TOKYO RΛVΣ STYLΣ」は、ロックやHip HopやEDMなどのクラブミュージックを独自の感性で折衷して再構築したダンスミュージックという印象を受けました!DJ BAKU HYBRID DHARMA BANDの要素を昇華して更に新しい方向に進んだというか…
KG : ジャンルで遊んでる、なるほど(笑) 確かにジャンルって目安としては便利ですけど、カテゴライズされる事自体が縛りでもありますもんね~ 「NΣO TOKYO RΛVΣ STYLΣ」に収録されている"MIXXCHA Feat. Shing02 - DJ BAKU+NAVE REMIX"や、「JapOneEra」の収録曲“MIXTURE”、「JapOneEra」のツアー名"MIXXCHA"のとおり"MIXXCHA"なんですね。
KG : フロアを自在に操るプロデューサーですね。フロアを縦横無尽に駆け巡り、自由自在に操れば、最高の夜になりそうですね。 さて、そんなプレイを間近でもうすぐ体感できます! 最後の質問となりましたが、2015年末から2016年夏までと「NΣO TOKYO RΛVΣ STYLΣ」リリースツアー「NΣO TOKYO RAVE STYLE TOUR 2016」が続き、大分や長崎や福岡をはじめ九州各地や全国を巡る予定との事ですが、今後の活動予定や展望・意気込みをお聞かせください!
DJ BAKU : 最低でも全国20箇所ほどまわります!現場でしか買えないGOODSもだそうと思ってるし沢山の人に、話しに踊りに飲みに、遊びにきてほしいっすね。KAIKOOとDJ BAKUのサポートを今後とも是非ヨロシクです!
KG : 大分 & 福岡 & 長崎(BIG UP OGさん & さんどろんくん fkdc.jp)をはじめ九州内のツアー日程も決定した事ですし、またお会いできる日を楽しみにしてます!今日はありがとうございました♨
DJ BAKU djbakutokyo.com
1978年東京生まれ。DJ/トラックメイカー/プロデューサー/ターンテーブリスト。
16歳のころにDJのキャリアをスタートさせる。1990年代後半に般若とRumiとともにヒップホップ・グループ、般若で活動。グループ解散後、1999年にみずから設立したレーベル〈DIS-DEFENSE DISC〉よりミックステープ『KAIKOO WITH SCRATCH 1999』をリリースし、ソロ・デビュー。その後同レーベルからミックステープを数枚発表、自主レーベルながら総計_30000本以上のセールスとなる。
2000年、asaの「Home Brewer」に BOSS THE MC(現、ILL-BOSSTINO)とともにゲスト参加。
2010年には、DJ/プロデューサーとしてロックとダンス・ミュージックの融合を試みた、 DJ BAKU HYBRID DHARMA BANDを結成。同年、DJ BAKUが発起人となり〈POPGROUP〉が主催する都市型音楽フェス 〈KAIKOO POPWAVE FESTIVAL’10〉を東京晴海客船ターミナル特設ステージで開催。2日間で1万人以上が集まり、2005年からはじまった同イベントで過去最大規模となる。
2012年 音源を担当したTURNTABLE RIDERがLONDON INTERNATIONAL AWARD「フィルム部門」で海外賞を受賞。
2013年 6月、5年ぶりとなるオリジナル・アルバム『JapOneEra』を発表。
2014年 未発表曲リリースのため自身のBandcampをスタート。
2015年 OUTLOOK FESTIVAL JAPAN 2015 SOUND CLASHでは見事優勝!新境地へ向かうため自ら新LABEL、その名も〈KAIKOO〉をスタートし、NEW ALBUM「NEO TOKYO RAVE STYLE」をリリース!
2016年 「NEO TOKYO RAVE STYLE」リリースツアーで全国を席巻!
いとうせいこうや七尾旅人とのコラボレーション、渋谷慶一朗ややくしまるえつこ(相対性理論)の楽曲のリミックス、 KYONO(ex.THE MAD CAPSULE MARKETS)とのユニットの結成、アニソンDJ、ブローステップやダブステップを取り入れた DJ プレイなど、ジャンルを越境した活動をますます積極的に行っている。また、韓国、台湾、フランス、ロシア、 オーストラリア、ニュージーランドなどにも招聘され、海外のDJ やラッパー、 バンドらとも交流し国際的な活動も展開している。
●作品ごとにテイストが異なるんですが、最新作の『Ceremonial』のジャケットは、Constance Stuart Larrabeeという写真家が1940年代に撮影した、ボスニア・ヘルツェゴビナのある男性の写真です。彼は狩りの成功を祝う儀式で踊るダンサーで、『Ceremonial』というタイトルともリンクする部分があると思っています。
●最近だと2015年末に出演したタイのWonderfruitというフェスは面白かったです。大規模なフェスなんですが、とにかく色々ユルくて、すごくリラックスして演奏できました。ヘッドライナーがYasin Bey (Mos Def)だったんですが、当日の出演数時間前にドタキャンしてしまい、さすがに荒れるかなと思ったんですが平和そのものでした。ちなみに会場で知り合ったMos Defファンの男性は、人生で5回彼のライブに足を運んで、1度しか現れてないと話していました(笑)